カニのあかびらいふ

北海道赤平市で町おこしなどをしながらフリーデザイナーとなってしまったおバカなカニのお話。

隣に可愛い炭鉱系デザイナーが引っ越してきてゲストハウスを始めたらどうしようっていう不安の話。

f:id:okrkn222:20210527164304j:plain

私は基本的に自分に自信がありません。

変に分析するのが好きな性格が祟ってか、自分というものを細分化して考えた時に

「女(33歳)」

「フリーデザイナー」

「炭鉱が好き」

「ゲストハウスやってる」

などといった、自分を構成する要素が自分そのものと思ってしまいます。

 

自分で自分の性格が糞なのが分かってるので、いつもヒトから見た自分(ポジティブな面)とは、を意識してしまいます。

…なんか就活の時にやって勝手に絶望した自己分析みたいだなぁ笑

 

そんなものだから、自分の要素が欠けたら自分じゃなくなってしまうんじゃないかって不安になるんです。変化なんか大っ嫌いです。

 

小学生の頃、器械体操を少しだけ習ってました。

全然楽しくなくて、練習が遅くまでやるため家で晩ご飯も食べれなくて寂しくて、先生も厳しくて、根暗なので友達もいなくて、どうしても辛くてある日親に辞めたいって言いました。

その時のことは私は覚えてないのですが、母親が大人になってから私に言いました。

 

「あの時あんた、体操辞めたらお母さんに喜んでもらえなくなるって泣いてたんだよね。褒めるのが良いと思ってたんだけどプレッシャーになってたんだな~と思って反省したわ。」

 

私は小さい頃からそんな子どもで、私を構成する要素がなくなることが相当不安だったみたいです。

 

 

こと恋愛ともなると所謂めんどくさい女大爆発です。

好きな人ができてやっと付き合ったりすると、とたんに不安がやってきます。

自分と同じ要素を持つ人が彼の周りに居ると

「あの子を好きになるんじゃないか」

「あの子の方が(要素は一緒なのに)私より優れた部分があるから、彼はあの子の方が好きになるに違いない」

と勝手に不安になって嫉妬して喧嘩して逆ギレして、ふられます。笑

 

友達が同じことを言ってたら、私も

「彼が好きなのは貴女の要素じゃなくて、貴女自身なんだよ」

って言うと思うんですが、自分のこととなるとどうもそう思えなくなってしまいます。

 

不安になるのも嫌で、最初から私に興味がないとか、私を好きじゃない人を好きになる傾向があるのも、恐らくこの反動でしょう。

 

 

さて仕事の話に戻しましょう。

 

こんな性格の人間はまず自営業向いてないんですけど、社会性が著しく低いので会社員も上手くやれず今に至るわけで。

しかし私を構成する要素「女」「炭鉱」「赤平」「まちおこし」なんかっていうのが上手いこと重なってタイミングよく自営業をすることができています。

これが完全にラッキーが重なって生まれたものなものだから、今も私の要素が欠けたら仕事も友達もみんないなくなるんじゃ?同じ要素の人が現れたら、仕事も友達もみんなそっちに行ってしまうのでは?って不安に思っています。

 

友達は置いておいて、仕事はその可能性は大いに可能性があります。

 

同じ要素の人と組んで仕事を広げていくって手もありますが、必ずしも気が合うとは限らないし、そもそもそれが得意だったら会社員を続けられてたと思いますし。

 

 

私が「同じ要素を持つ同業他社」が現れた時に何も失わないためにはどうすれば良いのか。

 

もちろんデザイン業にしても宿泊業にしても、技術を高めたり利便性を高めたり努力をして自分が選んでもらえるように頑張るのは大前提ですが、私より安いとか、私より便利だとか、私より早いとか、私より上手いとか、そんな人世の中を見れば本当にびっくりするほどたくさんいます。

そんな中で何ができるのか。

 

となると、それはもう「要素以外の私」にしか無いように思いました。

 

私だから友達をしてくれている人がいるように、私だから泊まりに来てくれる人がいるように、私だから仕事をくれている人がいるように。

私が私だからって付き合ってくれているたくさんの人を大事にするしかないし、そういう「気が合う」「付き合いやすい」とお互いに思える人にたくさん出会っていくチャンスを探すことが、努力と技術やサービスの向上以外の私のすべきことなのかもしれないな、と。

 

そしてコピペやトレースじゃなく、誰かや何かの真似じゃなく、私にしかできない私らしい仕事をするしかないのかなと。

もちろん仕事なんて真似から始まりますし、仕事柄流行だの〇〇っぽいデザイン!だのっていうのはすごくやんないとならないんですけど、でもそれだけじゃ絶対に先がないし、それこそ他の人・他の店に行っても同じならあとはもう価格勝負になっちゃいますし。

要はどこに行っても同じ味と同じサービスを受けられる、マクドナルドになってちゃダメだってことですかね。マック大好きですけど。どこ行っても同じ安心感ありますけど。

でもマックになってしまうと、数あるマックの中で私のマックを選んでもらうのは超ハードモードですもんね。立地ぐらいしか差がなくなっていまうので。

 

 

ということで。

私の家の隣に例えば炭鉱女子が引っ越してきて、私よりデザインが上手くて可愛くて若くて社交性が高くて「私もゲストハウスしよっかなー♪」なんて言い始めても。

 

…超焦るけど。

 

でも私がすべきことはその同業他社に石を投げることじゃなくて

私は私。

今の付き合ってくれている人やお客さんを大事にすることと、私と付き合って行ってくれる人との出会いを大切にすること。

「なんかカニさんのとこ自分にとっては面白いんだよねw」っていうのを大事にすること。

 

…そして何ならその同業他社に「え、忙しかったら手伝うよ?」なんて言ってWIN-WINの関係を築けるようになれるちょっとした「したたかさ」みたいなものを身に着けること。笑

そんなことが大事なのかな~なんて思いました。

 

全く解決にはならないのですが、雑記でした。