カニのあかびらいふ

北海道赤平市で町おこしなどをしながらフリーデザイナーとなってしまったおバカなカニのお話。

芦別高校で20分だけエセ先生をしてきたお話

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なんかめちゃくちゃ忙しくて気が付いたら7月も後半になっておりましたが、皆様お元気だったでしょうか?

さて、ワタクシ赤平のお隣のまち芦別市にある道立高校、芦別高校で20分だけお話をしてきました!

せっかく10時間くらいかけてスライド作って二度と表に出さないのももったいないので、今回はそのスライドを(ネット上に出せる範囲で)載せておこうと思います!

 

ていうか本当はもっと違うこと言いたかったのに~~~!!

という後悔もあるので、その辺もいれつつ笑

 

 

そもそも何しに呼ばれたんだっけ?

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そもそもなのですが、今回は1年生の「探求」という活動(?)の中で「赤平・芦別の歴史と経済」という内容でヨソから来た人の目線で講師をしてほしいとお願いされました。

高校生の発想でまちのまちの良い所・悪い所を見える化する!というテーマの何回かに渡っての道の教育委員会が主導となった授業の第二回目でした。

 

高校生の発想でまちのまちの良い所・悪い所を見える化する!

に引っ張られてすっかり忘れてて

「赤平・芦別の歴史と経済」

なんて全然喋ってないよぅ…笑

 

ということで、当時は私は赤平担当。

もうお一人芦別の若手市議さんが後半の芦別担当でお話をしました。

以下が私のお話した内容のスライドです。

 

自己紹介

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芦別高校でお話をさせてもらったのですが、1/3ちょっとくらいは赤平の人もいる雰囲気でした。

赤平赤平言っちゃってゴメン…

と思いつつ。

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なんせ時間が20分しかないので超プロフィールもザックリです。

これだけ見るとすごいキラキラ系っぽいです。

 

この後に赤平の人なら知ってそうなどんな仕事をしたのか紹介です。

↓この辺を写真で紹介しました。

okrkn222.wixsite.com

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おぉ~。(私の心の中で聞いたリアクション)(実際は緊張してたので覚えてない)

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今回初めて高校で話をさせてもらうということで高校生の頃を振り返ってみました。

(赤平とは関係ないのですが、なんとなく自分の延長にあった方が話聞きやすいんじゃ?という気持ちで。効果の程は不明。)


残念ながら当時の写真は実家に置いてきちゃったのでありませんが
私は吹奏楽部に入っていて、毎日朝練してそこそこに授業受けたり受けなかったりして部活して帰りにマックにたまったりカラオケに何時間もいたりするような高校生活を送っていました。
当時SNSとかがなくて紙の日記をつけていたので見たのですがそれがこちら

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めっちゃメンタルやられてる笑
友人関係もうまくいかないし、好きだった先輩にフられて2年間引きずるし、結構辛かったです。
しかし当時ツイッターとか流行ってなくてマジで良かった。

こんなん呟いてたら黒歴史どころの騒ぎじゃないっす。

最近だったら捕まるやつ。

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そんな私も無事に大学生になりました。

なぜか4年間ものすごい頻繁にゾンビに追いかけられる夢を見ていましたが

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RSRにハマったり(昔のケータイなので画像が荒いw)

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若干派手目になったり(プリクラとか懐かしすぎて爆発する)

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ヨサコイにハマったり(当日は別の画像を使ったのですが、チーム柄衣装の写真をUPするわけにいかないので別のチームの時のプリクラw)

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女子大メンバーでディズニー行ったりと普通の女子大生をしました。
(高校生に大学の楽しそう感伝わったかな)

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当時自分のために働いた時間と何をしていたのかをメモしていたのですが

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ノートがカオスと化すのはどうやら高校から変化していないようです…笑

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そして思ったのです。

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炭鉱が好きすぎて赤平へ移住

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※この辺は「赤平を好きっていう人も世の中にいるよ!」「好きなことを好きって言うのは変じゃないよ!」って伝えたいという気持ちから。

 

高校・大学ではチャラチャラしてましたが、遊ぶことなんてめっちゃ簡単なんです。(もしかしたら札幌ではチャラつくのが簡単なだけかも…遊ぶ場所いっぱいあるし…)

私本当は超根暗で人見知りなんですけど、それでも若干派手な女子になれるくらいです。


ただ、結局人って見てもらった通り本質は変わらないんですよね。

そこで私が思ったのが、自分はもともと古い建物が好きだったので好きな炭鉱のあるまちに住もう、ということでした。


炭鉱にハマってから何度か赤平に来ていたのですが、正直他の炭鉱まちと全然違いました。他の炭鉱遺産は超山奥の熊が出るような場所が多く、しかも誰も管理してなくて廃墟みたいなところもあるんです。
それが赤平ではキレイな状態で、しかも中を見学できる。

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余談ですが、私は炭鉱が好きすぎて九州に見に行ったりドイツまで炭鉱見に行ったりしましたが、正直赤平が世界一だと思っています。

これは最近の話ですが、赤平の炭鉱遺産は日本遺産にもなりました。ちなみに芦別の三井芦別鉄道炭山川橋梁とか星槎大学(旧頼城小学校)も日本遺産ですね。

そんなわけで。

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ここで就いた仕事が「地域おこし協力隊」という市の臨時職員でまちおこしをする仕事でした。

 

移住して気が付いたこと

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  • 地元の人が炭鉱が嫌い→炭鉱が好きすぎて他のことが当時は見えてなかったので、「え、炭鉱を取ったら赤平なんて何が残るの?」くらいに思ってました。笑
  • プライバシーとかない→広報だの新聞だのWEBだのに本名やら仕事やら年齢やらが公開されて、それを私が知らない人までみんな知っていることが最初はめっちゃ怖かったです。(その後何も怖いことが起こらなかったので平気になりました笑)
  • 店の人が偉そう→これ最初「お店の人が誰もかれもみんな怖い」(愛想がない)と思ってたんですけど、よく考えたら「普通にしてた」(過剰な接客をしてなかった)だけでした。店員と客でも人と人。私はコレはコレで良いと思ってます。逆に過剰にオキャクサマの意見を重視しすぎる現代は赤平を見習ったらよいと思います。
  • 札幌って「普通」な人ばっかりだったのに赤平は「面白い」(変?)な人がいっぱいいる。→札幌は当然人口が多いので尖った人に会う確率なんてとっても低くて、尖った人の数も少ないので誰か繋がったらどこかで他の人とも繋がってる状態。それが赤平ではキャラ濃い率の高いこと高いこと…笑

 

そんな感じで「面白いな~」なんて思っているうちに私にも仲間ができました。

その結果。

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仲間ができたこと以外にも好きになったポイントはいくつかあります。

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これはコンビニとかスーパーが無いって話じゃないです笑

コンビニとかスーパーはあるし、歩いて飲みにいけるし、住むにはめっちゃ便利なんです。

なんのことかって言うと

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本当は起業とかしないで広告会社とかに就職したかった私。笑

でも残念ながら印刷屋さんはあっても人は募集してなかったし、広告会社もありませんでした。

てことで

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※写真はくらしごとさんからお借りしました。

【赤平市】炭鉱が好きすぎて移住したデザイナー女子 | 北海道の人、暮らし、仕事。 くらしごと

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※宿については→

家のコト カテゴリーの記事一覧 - カニのあかびらいふ

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めちゃくちゃレアな仕事ですけど、正直わたしより炭鉱に詳しい人なんて世の中に腐るほどいるんですが、そのほとんどが都会に住んでます。

たまたま私は赤平に住んでいたので、夢だった炭鉱関係の仕事にも就くことができました。

デザイナーと宿をやりながら、今はこのガイダンス施設でも働いています。

カフェとかガイドのお手伝いとかやってるので遊びに来てね。

入場無料です。

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今後の空知に思うこと

しかし赤平に来て、よく赤平の人がこんなこと言うんですよね。

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…。

……。

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※ここから先は色んな人の受け売りです。主に私の勤め先のNPO炭鉱の記憶推進事業団の理事長の話から。

 

実は知ってるかもしれないですけど、日本は人口はこの先ずっと減っていきます。

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総務省|平成30年版 情報通信白書|人口減少の現状 より


あんまり大きな声で言えませんけど、人口がずーっと上がってた時に生きてた人達がずーっと手を打たないでなんとかなると思ってきたから今こんな状態です。

今の社会の仕組みとか偉い人っていうのはみんなこの時代のものです。

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「第2期赤平市しごと・ひと・まち創生総合戦略」並びに「赤平市人口ビジョン(改訂版)」の策定について - 北海道赤平市 より


一方ちょっと前のデータですが、赤平です。
とっくの昔から人口が減っていてまちの半分はお年寄りです。
大都市以外のまちなんてみんなどこも人口がどんどん減っていて同じようなもんです。
絶対的に若者が減っているので、そのうち東京もお年寄りに占拠されるようになります。

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つまり、日本中のどこもかしこも近いうちに赤平みたいになるんです。
都会の人達は今わたしたちが見ている光景を経験していないから実感も危機感もありません。
それが、炭鉱まちの多くは仕事があったから人が増えて、なくなったから減ったおかげ(?)で、それを一足早く見れています。
きっと都会の人たちは自分のまちが赤平に近づいてきてやっと「どうしよう!」って言い始めると思います。
その時、私たちはとっくにその時期から先に進んでるということになります。

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そうなった時にこの辺りはどうなってるのかなーと私は思っています。
せっかく都会の人達には絶対知ることができないことを知っているのに、人口が増えていた時代の大人と同じく、何もしないでいるんでしょうか。


実は炭鉱っていうのも、国がやるぞーって決めたからどんどん人が増えて
やっぱり国がいらないやーって言ったからどんどん衰退していったんです。
別に事故とか石炭が取れなくなったからとかじゃないんです。
まちの人とか働いていた人のせいじゃないんです。

 

果たしてまた、私たちは国策をそのまま飲みこんでていいんでしょうか。

(実際は「このままでいいと思いますか?」って言いましたが)

 

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この写真はドイツの炭鉱跡地の写真です。
おなじ炭鉱跡地なのに、空知とはずいぶん違うなって思いますよね。

 

空知のまちがもし、人口が減ったとしても人が楽しく生きていける、何か新しい仕組みを見付けていたとしたら
それは日本全体が困ったときに見本にしたいと思うんじゃないかと思っています。

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少なくとも私は赤平が大好きです。
最近は「なんで私赤平に生まれなかったかな~って思っています。
正直赤平出身の人達が羨ましくてしょうがないです。
多くの人は進学とか就職でまちを離れてしまうのは分かっています。
ただ、みんながどこかに行ったとしても、帰りたいと思った時に帰る場所を守りたいって思っています。

 

残念ながら大人の大多数ってあんまり未来を見る力って強くないと思っています。
だってもう明日の支払いどうしようとか、どうやって70歳くらいまでまでの残り何年かをお金を稼いで生活していこうとか、そういうことばっかり考えるようになっていくんです。(←私だけ!?)
なので、若い人には未来までの時間が膨大にあるうちに、色んなことを考えてみてほしいと思っています。

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もしも何か困ったときとか、将来赤平に帰ってきて会社を立ち上げようとか、そういうことを思った人がいたら絶対連絡ください。
私は今は高校生のみんなのターンになるまではしばらく赤平を守っていたいと思っています。
インスタとかツイッターとかやってるので、もし何か聞きたいことあったら声かけてください!

 

なんだか前半は鬱々とし、後半はコッテリとしてしまいましたが

以上、カニの高校での20分のお話でした。

 

あちこちで色んな人の講演聞いて、ネタ仕入れててやっとお話できてるので…

やっぱり色々聞いておくって大事ですね~笑

 

今回はこの辺で。

ではでは~v