カニのあかびらいふ

北海道赤平市で町おこしなどをしながらフリーデザイナーとなってしまったおバカなカニのお話。

本しか友達のいなかった私がどうして今は本を読まないのか ー その2

こんにちは!コミュ障フリーデザイナーのカニですv

このブログは「あれっ、私小さい頃はめっちゃ本読んでたのに今は本読むの嫌だと思ってるけどなんでだべ」っていうことに気が付いたカニによるセルフトーク的ブログです。

思い出の本たちと共に昔を振り返ります。

 

その1はこちら

本しか友達のいなかった私がどうして今は本を読まないのか ー その1 - Ka2 Design

 

小学生になっても変わらずコミュ障のカニ少女、教科書と出会う

 

幼稚園も全然好きじゃありませんでしたが、小学校も相変わらず私は好きじゃありませんでした。特に苦痛だったのが休み時間と登下校。親には「友達と遊びなさい」と言われて渋々家の前まで迎えに来る同級生と登校したりしてましたけど、非常に苦痛でした。別にその子のこと好きじゃなかったし。休み時間も「体育館で遊ぼう!」「校庭で遊ぼう!」というお誘いを軒並みお断りしておりました。だって何のために遊ぶ必要があるの…?私別に遊びたくないし…。

 

そんな小1から既にコミュ障大爆発の私が新しい読み物と出会います。

それが「国語の教科書」!!

 

ありゃー素晴らしい読み物ですよ。学年が上がる度に貰う新しい国語の教科書を読むことができるのを非常に楽しみにしていた気がします。家にある本や図書館で借りる本はどうしても自分の好きな本ばかりを読みますが、教科書に載っているのはそんな私じゃ絶対選ばなさそうなチョイスばかり。

好きか好きじゃないかっていうと別に好みの内容ではありませんが、印象的なお話が多かった気がします。そりゃそうだ、名作ばかり載っているんですもん。

 

中でもものすごーーーく印象に残っていて、未だに私に影響を与えているお話のひとつがコレ 

春のくまたち [教科書にでてくる日本の名作童話(第1期)]

春のくまたち [教科書にでてくる日本の名作童話(第1期)]

 

今回めっちゃ検索しましたけど、こういうタイトルだったんですね…。

お母さん熊がこぶしの花を食べるんです。

そして小熊にも落として食べさせてやるんです。

小熊はもしゃもしゃ食べるんです。

小熊はくふくふ笑うんです。

 

これを読んでから、春になってこぶしの花を見るたびに「あ、熊が食べるやつだ」と思うようになりました。文章の内容から、春のほわ~っとした空気まで伝わってくるような、本当に好きなお話です。

 

他にも独特なリズムが癖になる「おじさんのかさ」。不思議な魔法のお話、「アレクサンダとぜんまいねずみ」も大好きでした(アレキサンダーだっけ?)。有名な「てぶくろを買いに」は載ってたの教科書でしたっけ?「おにたのぼうし」はすごく考えさせられました。これと「ソメコとオニ」のコンボで私は鬼を無下にできない気持ちになっています。あぁ「きつねの窓」!これも懐かしいなぁ…このお話も大好きでした。また「走れメロス」や「オツベルと象」なんて名作も教科書に載っていなかったらきっと読まなかったなぁ・・・。

 

一方でややトラウマになった話もありました。

「おはじきの木」や「かわいそうなゾウ」…戦争物は本当に読んでいて辛くて、これを教科書に載せてくれたから私は無条件に「戦争は嫌い」と言う人間になったのかもしれないと思うほどです。

中でもコレは小学校じゃなくて中学校の教科書な気がしますが…

夏の葬列 (集英社文庫)

夏の葬列 (集英社文庫)

 

 「夏の葬列」は辛かった。本当に読んでいて絶望しかなかった。現実を知った若かりし頃…。これと「ほたるの墓」「はだしのゲン」のコンボで間違いなく反戦派が出来上がるに違いありません。ていうかもう本当にトラウマになりますって。

 

…で、話は小学校に戻って「てつがくのライオン」も未だに大好きなお話のひとつ。今本気で買おうかどうしようか迷っている本のひとつでもあります笑 

てつがくのライオン―工藤直子少年詩集 (詩の散歩道)

てつがくのライオン―工藤直子少年詩集 (詩の散歩道)

 

 読んだら分かりますが、すご~~~~く可愛いんです。でも地味に哲学的だったりして、すごく好きですね。

 

このほかにももちろんたっっくさんの名作が載っていた国語の教科書は、私の本ライフにとって非常に重要なポジションとなるお話ばかりでした。

 

ちなみに学年の初めに受け取った教科書はその日に一通り読みました。そして授業中にまた最初から読み返していました。私にとって授業はとってもつまらないもので、黒板をノートに写したりドリルをやったりしていてもすぐに終わってしまって空いた時間は暇だし、国語の授業の1人につき一段落を読まされる「朗読」はだいたい読むスピードが遅すぎてすぐ読んでいる部分を追い抜いてしまいます。だから朗読の時も教科書を勝手に読み進めていました。

 

私は休み時間も基本的には図書館などから借りてきた本を読んで過ごしていたのですが、たまに授業中も暇すぎて本を読んでいました。ポーズ的に先生にバレにくかったのですが、たまにバレて怒られていました。でも教科書だったら勝手に読んでいてもほぼバレないし、とっても良い暇つぶしになっていました。

 

こうして国語の教科書は、私に本当にたくさんの学びと発見を与え、退屈な時間を埋めてくれました。なので私は国語の教科書が本当に大好きで、いまだに全学年の国語の教科書を実家に保管しています。(捨てられてなければ)

 

 

今回のブログでは教科書だけに着眼しましたが、そう考えると中学を卒業するまでは間違いなく私は「読書」はしていたと言えるでしょう。高校は確か現代文の教科書はだいたい読んでいた気がしますけど、内容は全然覚えていませんのでもしかしたらその辺に私の転換期があったのかも…?と思っています。

 

次回は「好んで読んでいた本」でも思い出そうかな。

 ではでは~

 

その3へつづく

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