Ka2 Design

北海道の炭鉱街で町おこしなどをしながらフリーデザイナーとなってしまったおバカなカニのお話。

【ヤマのコト】『石炭の語る日本の近代』を読む

炭鉱勉強中の、フリーデザイナーのカニです!

 

このブログは、炭鉱が好きで炭鉱町に移住したにも関わらず炭鉱の歴史については全然分からないため、炭鉱勉強のためのアウトプットブログです。

多くは備忘録、読書感想文となりますので低いクオリティのブログをご容赦ください。

 

読んでいる本

 

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矢野 牧夫・桑原 真人・丹治 輝一(1986)『石炭の語る日本の近代』そしえて文庫

 

石炭の語る日本の近代 (1978年) (そしえて文庫〈22〉)

石炭の語る日本の近代 (1978年) (そしえて文庫〈22〉)

 

 

 

あとがき

あまりにも資料が多すぎて何から読めばいいか分からないので、ひとまず「はしがき」とか「あとがき」とか著者が「この本ってこんなんでした!」って書いている部分を参考にしてみました。

このあとがきによると、この本は

「地域石炭鉱業史としての近代北海道の風土を探る」

という目的で書かれた本だと見受けました。

 

著者の3名はいずれも開拓記念館の学芸員さん。世の中には本や資料はたくさんあるものですが、やっぱり専門家の書くきちんと出版されたものには安心感があります。

参考文献も恐ろしいほど並んでましたしコラム的な物ではなさそうです。

 

ただ、発行されたのが1978年。

昭和53年。

 

(あっ、私の生まれる10年前だ!)

 

 

閉山が相次ぐ中で書かれた本ですよね。この背景を頭に入れつつ読んでいこうと思います。

 

はじめに

 

 「ヤマ」に生きる

 

この章では恐らく著者の方々がお世話になったのであろう、北炭夕張炭鉱の本間さんという方について語られています。

炭鉱は様々な見方があってそれぞれに興味深いのですが、個人にスポットライトを当てた時に、ものすごくドラマチックで激動の物語に出会います。

きっと炭鉱マンそれぞれの人生がそうだったのだろうなぁ……と思ったりなんかしたりして。

 

石に刻まれた坑夫の記録

ここでは主に墓地などに見られる炭鉱の痕跡について書かれていました。

 

気になったのが、奔別についても触れられていたのですが(ズリ山が燃えてる~みたいな書かれ方が時代を感じます)

何より「竪坑」という表現だったのが気になりました。

立坑じゃないのか……。

 

と、ここでは表現については置いておいて…

 

 この章では幌内について書かれていたのですが、明治27年に囚人労働をやめてからは坑夫確保は東北~北陸の次男、三男などが足りない人手を埋めていた旨が書かれていました。

お墓に「加賀連中」(加賀から来た人達の意)と刻まれているものがあったとか。

 

私の住む赤平市も町の人にお話を聞くと、加賀からの入植者だという方が多くいます。そんなところもまた炭鉱町の共通点だな~と感じました。

 

ところで赤平にはそういうお墓ってないのかな?近代炭鉱だからないかな?と思いながら見ていたので、住友赤平より古い茂尻炭鉱の方なら……?と思ったので今度調べてみようかと思いました。

でも、聞いたことないなぁ~。

 

話変わって、茅沼(泊村、道内最古と言われる炭鉱)には友子(ともこ)(古い労働組合のようなもの、親分子分の制度)のお墓もあるそうで。

友子には色々と決まり事があり、自分の親分が亡くなったら○日以内にお墓を建てなきゃいけない、という決まりがあったそうです。

(日数は失念……)

しかしほとんどの坑夫はそんな立派なお墓をすぐに用意ができなかったため、親分が亡くなると川などで大きな石を取ってきて自ら名前を刻みお墓にしていたそうです。

それで茅沼の墓地には自然石で作ったお墓があるそうです。

 

これって今もあるのかなぁー?

 

 近代日本と石炭

 

世界的に見て、石炭がエネルギーとして注目されるようになったのは産業革命の時。イギリスのワットの蒸気機関の発明からだそうです。

日本では塩を作るための燃料として江戸時代の末期から、明治20~30年代には工場向けのエネルギーとして需要が増えました。そして戦時中の昭和17年には「挙国石炭確保運動」が開始されます。

 

「米英の撃滅を期し挙国石炭確保運動を開始す

宜しく全鉱上下心を一にして鉱業報国に邁進すべし

昭和十七年一〇月三日

商工大臣  岸 信介」

 

この1文からこの時の日本にとってどれだけ石炭が重要なエネルギーだったのかが分かりますね…

鬼気迫るというか……。

こういう時代もあったんですね。

 

炭田の開発

 

著者によると炭鉱を語る上で炭鉱、石炭の「質」は切っても切れない話だといいます。海外の炭鉱と比べて、日本の石炭は地質時代が新しいのが特徴なんだそう。

また採掘可能な埋蔵量のうち49.7%が北海道に、39.5%は九州にあるそうです。残りの数%が福島の常磐山口県宇部だと書かれていました。

 

そしてこの章では石炭の質(一般炭か原料炭かと書いていたので恐らくカロリーの話)、炭丈(石炭の層の厚さ)、炭層の傾斜(急だと採掘が難しい)、歩留まりを総合すると三池が最も優良な炭田だったとされていると紹介していました。

 

 

「はじめに」まとめと感想

このように炭鉱の様々な側面を多方面から見た、という「はじめに」でした。一つ一つ掘り下げると、ものすごーーーーーく長くなりそうなところをかいつまんだ、という感じなのでしょうか?

 

とりあえずビックリ新発見!という内容は無かったのですが、ふむふむー…と読むことができました。

 

というか、まだ「はじめに」だけだし…

 

このペースだと一体読み終わるのいつになるんだ……!!!

 

 

 

この続きは、次回の出勤時になりますのでまた今度。冒頭と目次読んだだけですけど、とってもワクワクしてるので楽しく読めそうです。

 

以上、読書感想文その1でしたv