もしかして「地域おこし協力隊」になりました?
どうも、協力隊を既に終えたフリーデザイナー、カニです。
今日もフリーハンドで書いた雑なイラストと共にお届けします。
え、こんな画力でデザイナー名乗ってて大丈夫かって?
そんなの私が聞きたいわよね!!!!!!!!!!
さて、ここを見に来たあなたは迷える地域おこし協力隊でしょうか。それとも協力隊になろうとしている人?はたまた協力隊を迎えたいor迎えた自治体職員でしょうか。
先に言っておきますけど
この記事何の役にも立ちませんから☆
だって自治体によっても町によっても事情とか雰囲気とか人とか全然違うわけだし、隊員の特性も担当職員の得意不得意とか能力とかも全然違うじゃないですか?それを一緒くたに語るなんてできませんよね~!!
残念でした~~!!wwww
…とは言いつつ、私のいる町の場合はどうなのか。そして私だったらどうするか。それを見るのは一つの参考にはなるかもしれませんよね。あ、こういうコトもあるよね~、的な。
あくまでそんな参考程度に気楽に読んでいただければと思います。
ひとつ、自治体ルールを学ぶべし
もしも今まで役所・役場・公共施設・3セクなどなどの自治体や公共のもの関係の仕事に関わったことがあったなら容易に想像つくでしょうが、私が協力隊になって衝撃を受けたもののひとつに「自治体ルール」というものがありました。
中でも最も大変だったと言っても過言ではない
「決裁」。
大きい会社だったらあるみたいなんですけど、中小零細ブラック企業でしか勤めた経験のなかった私には意味不明以外の何者でもない代物でした。
…え、決裁について説明しろ?
いやだね。
(どうせやればわかるから!笑)
しかし決裁は例のひとつですが他にも自治体には細かいルールが死ぬほどあります。気になるなら「地方自治法」ででもぐぐってください。さらにこのほかに都道府県や自治体の条例やら内規やらものすご~~~~く細かく色々な決まりごとがあります。
公務員っていう仕事がいかに法律と密接に関係しているかを初めて知りました。
そして次がコレ大事。
決まりごとは(そうそう)変えられません。
いや、法律も条令も改正すれば変わるんですがそんな簡単には変えられないですよね。会社だったら「次からこうしよ!」で済むかもしれませんが、自治体の場合はそれまでにとっても長い時間がかかるんです。
で、それを待ってたら任期なんてあっという間に終わっちゃうので、変わるのを待ってるのはオススメしません。
決まりごとが変わることを期待してても、決まりごとに文句を言ってても、仕事は進みませんよ~。当たり前だけど。
だからこの決まりごとをガッチリ理解して、その中で自分の仕事をフルに近い形で進めるためにはどうすれば良いかを考えるんです。
そして、調べるんです!!!!
ありがたいことに条例は住民に公開されておりますので、我々には知る権利があるわけです。さあ、れっつ検索。
ちなみに自治体から任用されてない人もいるかと思いますが、協力隊は自治体が国から特別交付税をもらう形のため知ってて損はないと思いますよ。
てか、仕事のルールを理解しておきましょうってことです。
ちなみに調べておくべきオススメ内容第一位は
「自治体に予算を付けてもらう方法」
これで決まりですね☆
予算付けてもらわないことには活動できません。
予算ついた=やってOK!ってことですからね。
まず上司に予算を決定する議会がいつかを聞きましょう。そしてその予算に出す資料の締め切りがいつかを聞きましょう。そしてやりたいことがある場合はそこに出して欲しい事業がある旨を夏ぐらいになったら伝えましょう。
「来年度の予算に入れて欲しいことがあるんですけど~、来月中に一回打ち合わせいっすか?」
みたいな感じで。
で、アポを取ったら資料作りです。事業概要、目的、期間、予算(最初は概算でもOK)、費用対効果、事例ぐらい書いてあったらざっくり良いんじゃないですかね。分かりませんけど。
ちなみにこの資料は超大事です。この資料が無くて口頭説明だけだと何も提案してないことになることもありますから。とにかく紙で証拠を残すことをおすすめします。作った資料は同じ課の上司以外の数人にも配っておくと良いでしょう。思わぬアドバイスがもらえたり、提案してた証拠になります。笑
で、資料のポイントは「公共の利益になりそうな目的」をしっかり書くこと。自分の配属されている課の仕事からずれてないか?自分の委嘱されている仕事の内容から外れてないか?と自問自答しながらウマく作ってください。
ちなみに!!!!!!!!!!!!
これ協力隊あるあるだと思うんですけど、1年目の人が「お金もないしやることもないし何言っても『無理』って言われるしマジうちの自治体クソ」って言ってることがよくあります。
これ2年目以降もそうだったら自治体(ってか担当職員)のマネジメント能力がクソなんですけど・・・
1年目は割と当たり前
だと思っててください。
しっかり調べて理解している人には既にお分かりでしょうけど、その年度にやる事業って前年度に決めてるんですよね。あなたのいなかった前年度にあなたのやりたいことなんて分かるわけがないっすよね。
(補正予算とかもありますけどね。)
めっちゃ有能自治体だったら「町としてこれがやりたい!これぐらいの金額で!!」って決めてて、それにあなたがマッチしてたら1年目からやりたいことバリバリできるでしょうけど、自治体にそれを求めてもしょうがない!!!!
そう
2年目に予算GETするために1年目は頑張るんです!!!!!
…と私は思いました。(ただの感想)
社内(庁内?)営業のススメ
ちなみにカニは社内営業クソ食らえ派。
そもそも仕事ってお客さんのためにやることであって、私はデザイナーなので営業はお客さんのためにやりたいんですよ。
お客さんはどんなことしたら喜んでくれるかなーとか、近く行くから飲み物買って行くかなーとか。
それが対身内って意味わかんなくねーーーー!?!?
と
思っていましたが・・・。
実は協力隊の仕事って、お客さんは「自治体」かもしれないと思っています。というか私はフリーランスでやっていて協力隊の仕事は「委託」みたいな形だったので、最終的には本当にお客さんは自治体でした。
ま、お客さんが誰なのかは置いておいて・・・
とにかく強く主張したいことは
「社内(庁内?)営業最強」!!!!!!!!!!www
協力隊やってる方って、なんかサラリーマンぽくない人が多いですよね。お金とか二の次なイメージ。でも協力隊だってお金もらって仕事してるサラリーマンと大差ないんですよね。
なのに目的が「町おこし」って崇高なネーミングのせいで、まるでサラリーマンとは違う崇高な人間みたいな勘違いをしちゃうこともあったりして。
…金もらって仕事してるだけなんですけどね。笑
でもですね、例えば自治体からお金をもらって町おこしをしようとしてたとするじゃないですか。
しかし自治体の人達だって働き始めてから別に何の目的も目標も無くダラダラと事務をやって安定した収入があってボーナスもらって有給を使ってるわけじゃないんです。
(あれっなんかトゲのある言い方になっている?)
自治体職員さんたちも90%ぐらいの人は「自分の町のために働きたい」「この町を良くしたい」「ふるさとを守りたい」「町の人の役に立ちたい」って本当に思っています。
そんなところに
「自分、アンタの町ちょー良くするっす!」
「マジ今まで何やってたんすか?」
「そんなんだからこの町クソなんすよ」
「絶対これやった方がいいっす」
「むしろ何でやんねーの意味わかんねー」
「いやいや、町おこししたいんでしょ?だから協力隊雇ったんでしょ?」
「じゃ言うとおりにしなよ」
「ま、失敗しても自分は地元帰るだけだけど」
「えー、言うコト聞かないとかマジないわー辞めちゃおうかなー、任期途中だけどやめちゃおうかなー、辞めたらブラック自治体って言われて今後募集しても応募なかったら特別交付税降りなくて町の担費(負担費用)になるよねー、それは困るでしょー?、あーあ、辞めちゃおうかなー」
ってヨソモノが来たらどうでしょう。
私ならぶっとばす。
いや、腹立ちますよね。
何でこんなやつに手貸さないとなんないの?って。
だいたい自分(自治体職員)たちも今まで散々町のために出来る限りのことをやってきたわけですよ。どこぞのウマノホネかも分からない人がやってきてポロっと言ったことなんて、実はだいぶ昔にチャレンジして失敗しているわけ(かもしれない)ですよ。
まぁさっきのはちょっとオーバーに言いましたけど・・・
さっきの「お金もないしやることもないし何言っても『無理』って言われるしマジうちの自治体クソ」ってなっている方は非常にこうなる可能性が高いんじゃないですかね。
1年目にあまりにも何もできなくて、自治体=敵ってなっちゃって、歩み寄ったりできなくなってしまってたりします。
こうなってしまうと超悪循環。
いがみ合い、揚げ足を取り合うだけの不毛な任期となってしまうのです…!!
※あくまで想像です
そいじゃ、どうするのか。
そんなん皆さんとっくに分かってると思うんですけど、「仲間」になるんです。
分かってますよ、おっしゃることは分かります。本当にクソなとこはクソだし、クソな人間はクソです。でも、それは変えられないんです!!!!!!!
変えられるとしたら、相手が自分を好きになるように仕向けるしかない…!!
「いや~、自分何もわかんなくって」
「色々教えてください!」
「何でもやります!」
↑
超大事
ま、あくまで2年目以降のためだと思って頑張るんです。お茶汲みだろうが、コピー取りだろうが、掃除だろうが、宴会の幹事だろうが、余興だろうが、入社1年目と同等orそれ以上に働くんです!!!!
無駄な雑用を人よりやるんです!!!!
なんなら自治体職員1年目のペーペーよりあなたの方がその辺はできるはずです!!(よね?)
どんなに下らなくても、町おこしにまったくならない的外れなイベントでも、むしろ町にマイナスになりそうな謎な文化でも、顔に出さずに何の疑問も持ってなさそうに彼らに同化しましょう。
てか、それぐらいしかやることないっしょひとまず、ぐらいの軽い気持ちで!
で謎に思ったらメモしておきましょう。そんで友達と飲みに行って(周りに関係者がいないことを確認して)愚痴を言いまくっておきましょ。
そんで大体の自治体の動きがわかって、いつの間にやらナチュラルに彼らの中で動くことができるようになったその時!!!!!!!!!
チャンスだぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!
「いや~、このイベント超いいっすよね。自分この町にはこのイベントって無くてはならないし、町の人からもそう聞いてます。で、思うんですけど来年ってこんなことできませんかね・・・」
と
あたかも「仲間からの提案」を装うのです!!!!!!いや実際そうなんだけど!!!!!!
自治体とか、町とかを相手に急激な変化は間違いなく拒絶反応があります。だから焦らずに「自分の任期中には少なからずここは改善する」くらいの感覚で。
もしどうしても急ぐなら。。。
それを良しとしてくれる仲間をたくさん作るしかありません。
社内営業力が問われます!!
でっっっきるだけ多くの町の人と多くの自治体職員に愛されてください。アイウォンチューアイニージューぐらいの勢いで!!!!!
そしたらもう、あなたの意見は「ヨソモノの偉そうな意見」じゃなくて「町のためを思う仲間の熱い想い」になるはず。
もちろん自治体の中には、受け入れ態勢万全で協力隊が来たら無条件に仲間にしてくれる町も多いと思いますよ。(私は割りとそうでした)
だから心配しなくてもちゃんとした人なら大丈夫だとは思うんですけどね。
でも時々、自治体と距離ができちゃって分裂してやめちゃう人とかの話を聞いたりしないこともないので。絶対中には仲間になれた人もどこかには居たんだろうにな…と思わなくもないんですよね。
ま、本当にヤバイとこはヤバイので、辛すぎて死にそうだったらさくっと辞めるのをおすすめしますけどね☆笑
たかだか嘱託職員とか臨時職員でしょ?別にその町に定住しないと死ぬわけじゃあるまいし。地元帰ったらその町の人から後ろ指さされることもないんだから安心して帰ったらいいですよ。自治体の人だって、協力隊ひとり居なくなっても大して何も思いません。臨時が入れ替わるのなんて日常茶飯事ですからね。
ただ、仲良くやれたら楽しいし充実しますよーってかなり運も大事になっちゃう誰にでも分かる話をわざわざ知ってるような口調で書いてみましたごめんなさい。
協力隊、楽しかったよ
カニさんは割りとバカなので。
言われたことはぶつぶつ言いながらやる人で、見たことないものとかが多い協力隊の仕事は新鮮で面白かったです。
本日のブログの内容は要するに
1年目は気合を入れすぎず
新しい環境に感動しながら
町のことを勉強しつつ
仲間をたくさん作る時間だと思って
思いつめたり悲観したりキレたりしないで、新しい生活を全力で楽しんでほしいと思うんですよ。
勝負は2年目!!!!!!!!!
(の予算を立てる時!!!!!!!)
そして意外と予算を立てる時期は秋頃だと思うので、半年無いんですよね。その半年でどれだけ愛されキャラになれるかに勝負をかけたら良いのではと思うんです。
まぁあくまで「カニの場合」ですからね!
参考にしないでください。笑
今後はますます協力隊の募集は増えていくでしょう。私の町の周りでもたくさんの町が募集を出しています。そうして毎年新しい協力隊が増えていくと思うので、私がその彼らに会って直接お話できたらこんな話をするかなーと思って書きました。
もちろん呼んでくれたら直接お話しますよ!
その代わり昼飯おごれよな!!!!!笑
以上、全ての戦う協力隊たちよ
頑張れ~!
↑
町おこし好きなら呼んだことあるか(笑)