ドライヤーが寿命を迎えそう…。風の出てくる口の部分?がカパカパして触るとすぐ取れちゃうんですよね。これってテープで止めたらだめなんすかね。熱くなるからダメかなぁ。
さて、小さい頃からずっと貧乏性のフリーデザイナー、かにです。
でも最近ちゃんとデザインの仕事してなくてもはや自分が何者なのか不明です笑。
さてさて、皆さま最近「地域おこし協力隊」って最近よく聞きません?え、聞きません?あそうですか。いやそんなことはどうだっていいんです。わからない方は目の前の箱で調べてみてくださいね。きっと総務省かjoinのホームページが分かりやすく…いや、若干分かりにくく?教えてくれますよ(笑)。
で、そんな流行もののお仕事なんですけれども、実際稼げるの?食べていけるの?って気になりますよね。えぇ、私は気になるんですよ。ていうかヒトのお財布の中身とか超気になるんですよ。下世話ですみませんねぇ。でも気になるものはしょうがない。
ということで、私と同様にきっと気になるヒトがいるはず!!
この記事もどこかに需要があるはず!!!
ということで書いてみようと思います。
…お財布事情を明かしちゃいけないっていう守秘義務は無かったはずだから、きっと大丈夫。
ぶっちゃけ、給料は16万6千円。
しょっぱなからぶっちゃけちゃったけれども、お給料はこの金額でした。…というのも、私は今年からフリーランスになったのでこれは自治体の嘱託職員として協力隊だった去年までのお話です。過去のお話ということです。なうじゃないです。なので参考までに。
で、つまり社会保険料関係をもろもろひかれて手取りは13万円くらいですかね。でも果たしてこの13万円という数字が何を意味するのか…アナタはまだ知らない……(何)
ちなみにこの金額は、総務省から自治体に出す地域おこし協力隊の人件費が年200万だからです。200万÷12ヶ月=16万6千円、ということですね。
この給料で生活する自分の前提条件
そういえば、この給料の話の前に自分の前提条件をお話する必要がありましたね。
- 年齢:26歳(着任当初)
- 性別:女(独身)
- 任地:北海道の田舎(内陸の豪雪地帯)
それまでは実家暮らしで職場に通って生活していました。その頃は広告代理店で働いていて、総支給で14万円(手当てボーナス無し)。わーお!その頃と比べたら16万って給料増えてるじゃん☆
しかも、最初の頃は時間外も残業代も出ていたので前職よりも手取りは多いイメージです。
…ところがそれは実家で生活していたからこそ生活できていたんだなぁ~と最近ではしみじみ感じています。
しかし前職時代そんなお給料でも一応貯金はしてまして、一応2年働いて50万くらい貯めましたかね?辞めて旅行でぱーっと使っちゃったんですけど笑
それでも残ったお金があったので、引越し費用などは捻出できました。…嘘です足りませんでした笑。
引越しに当たってかかった経費の内訳を見てみましょう☆
- 車 110万
- ストーブ 7万
- 家具家電 20万
- 引越し業者 5万
確かこんなもんだったような気がする。
上記の他にもストーブの設置工事とかNTTの工事とかこまごまと…。
それまで実家暮らしだったため家具にかなりお金がかかりました。また、北海道なのでストーブがバカにならなかった…というか、驚いたのが「ここが住むところです!」と自治体が用意してくれた家がこちら!
どーん!
…今はもうここには住んでないんですけど、一応プライバシーに配慮してドアの画像だけにしてみた。
最初見た時は「わぁ~超レトロ♪可愛い♪」と思ったのですが、その後の度重なるトラブル(※)にそんな最初の気持ちが消えて無くなりました笑。
※1.屋根の雪が落ちてドアが開かなくなる
※2.ドアの隙間から雪が入ってくる
※3.多くの種類の虫と同居(蜘蛛が孵化)
※4.ねずみが夜中になると何かをガリガリ齧る音がする etc.
で、この家は公営住宅だったため設備が何一つついていませんでした。今まで住んだことのあったアパートとかには最初からカーテンレールや電気がついていて、下手したらストーブもついていたのでそのつもりでいたのですが甘かった…。まさか何もついていないとは。
そんなこんなで、結構お金がかかっちゃったんですよね。
ただ、家賃は無料です。無料じゃなかったら暴れるレベル。
あとは、車。
自治体の担当者から「車がないと生活できません」と言われていたので、一念発起(?)して車を購入。もっと安いのにしとけば良かったんでしょうけど、以前乗っていた車がやっすいので購入した金額より維持費が上回ってしまったため(笑)今回はすぐ壊れないの!と新古車を買いました。
…後から思うと、ぶっちゃけ車…無くてもなんとかなったかも…。
いや、車乗るの好きだからいいんですけどね。。。ふふ。。。。
ということで、スタートラインがマイナス100万くらい!!笑
16万生活での月々の収支
まずはマイナス補填をしないといけないですよね。あとは光熱費系の支出。ざっとまとめると一ヶ月の決まった支出はたぶんこんな感じです。
- 返済 3万円
- 食費・消耗品費 3万円前後?
- 携帯代 1万円
- 電気代 3千円
- 水道代 3千円
- ガス代 5千円
- 灯油代 3千円(10月~5月)
- 生命保険 6千円
- 自動車保険 5千円
- ガソリン代 3千円
- 新聞代 3千円
- 自治体の配属先で徴収されていた「お茶会計」 1千円
- 町内会費 500円
ということで、自由になるお金は月に3万前後ですかね?…大学の頃より少ないですけど(笑)それでもまぁなんとかやってました。
しかしここから、色々またお金がかかるんですよね。
1.
職員さんに「ペンとか付箋とかって…ありますか?」と聞いたら「いやぁ。。。あんまり無いんだよねぇ」と言われたので消耗品は自分で買いました。
(後から実は消耗品の予算があったと判明!自分の聞き方が悪かった…)
2.
町おこしに関する書籍をたくさん自腹で購入。
(これも後から消耗品の予算で買えたことが判明!笑)
3.
町のお店相手の仕事だったために、あちこちに自腹で食べに行きました。
(取材費は多少はあったんだけど、お店の人と仲良くなりたくて…)
4.
自治体の職員となるので服装に規定があり「女性はスカートにブラウスじゃないとならない」と言われ慌ててユニク○やしまむ○で服を大量購入。それまでデザイナだったのでそういう服を持っておらず。。。焦った焦った。
でも、そんな私のお財布事情を察してくれている職員さんが、職場絡みの付き合いの飲み会はかなりおごってくれてました。ホントありがたかった…。
それでもプライベートで飲みに誘われることも非常に多く、いつもお金が無くて冷や冷やしてました笑。
ちなみに、翌年度から残業代が出なくなったために自宅に仕事を持ち帰るためパソコンを購入(16万円)。デザイン関係の仕事をしているためAdobe CCを契約(毎月3千円)。…と、出費は増える一方なんですがその前に初年度、大出費が訪れます。
収支がマイナスへ…笑
スタートは確か、喪服の購入でした。実家に居た時は1回しか使う機会もなく、そのうち買おう~と思って親の喪服を借りていたのですが…初年度の冬に突然喪服が必要になりました。慌てて青○に買いに行き、もちろんお金の無い私はカードで購入。確か全部で4万円くらいでした。
まぁ、絶対に必要なものだしいつかは買う必要があると思っていたので良かったんですよ。当然、こっちに来てからかなり大活躍です。ただ、タイミングが悪かったんです。
そう、冬が来た…!!!
まず灯油代がかかりようになりました。本当に家が寒くて寒くて死にそうだったんです。古い家だったので当然ですが、ストーブを焚いていてもいつも寒かったです。
で、その他に除雪道具を買いますよね。
剣先スコップ1本(硬い雪割り用)、スコップ(ジョンバと呼ばれるもの)2本、スノーダンプ1個。大量の隙間テープ。窓際に置いて冷気を止めるパネル(↓こういうの)。
後は屋根から落ちてきた雪で窓が割れないための、窓につける金具とそこに通す板(↓こういうの)。
そんなこんなで大出費。
さらに悲劇は続く!お正月実家に帰って、戻ってきてみると…
水道…凍結。
ちゃんと水を落とせてたと思ったら、お風呂場の蛇口に水が残っていたらしく蛇口が破損。すぐにホームセンターに買いに行って購入し交換。これもそんなに安くなかった…。
ということでほとんど全てをクレジットカード払いにしていた私は突如として支払い能力が無くなりました(笑)
で、うっかりしてしまったんですよリボ払い…。
ちなみに返しても返しても金額は減らず(というか月々に返せる金額も2万とか3万とか)、1年間は引越しの時にできた返済額+リボの支払いで毎月5~6万はあててました。
色々あって今年になってそのお金はキレイになくなりましたけどね☆
しかし予期せぬ出費ってあるもので
他にもスズメバチが軒先に巣を作ったり(退治に約1万円)
他にもこの年なので友人の結婚式があったり、自治体の配属先の旅行があったり、親戚づきあいで旅行があったり、自腹取材が多かったり…数えればきりがないほど臨時の出費がありました。結構月イチぐらいの勢いで。
しつこいですが、そんな私を哀れに思って周りの方(特にセンパイたち)にはかな~~~り配慮してもらってました。かなりご馳走になりました。ご近所さんもめっちゃおすそ分けくれてました。
そんなこんなで、臨時の出費は他の部分(主に食費)を切り詰めてなんとかかんとかやってこれました!
うん、総支給16万円は何かあったら大変だけど生活できないこともないっす!
ていうか、マイナスさえ無ければ割りと大丈夫!
貯金は厳しいかもしれないですけどね!
体験した「やや貧乏」
別に自慢げに言うことじゃないんですが、電気・ガス・水道の支払いはきちんとできていました。家賃も自治体が負担してくれているので問題ありません。
だから私は「本当に死にそうなほど貧乏!」っていうのは体験していません。どうやら家賃かからない16万じゃそこまでならなさそうです。
ただ、本当に些細なところで
「あーあ、もうちょっとだけお金があればなぁ…」
と思うことは増えました。
冒頭に戻りますが、ドライヤーがパカパカしていても「まだ使える…本当にぶっ壊れたら買い変えよう」となります。たいていのモノがそうなりました。
食べ物も、いかに安いものを日持ちさせるかに専念するようになりました。
マック程度の外食ならしますが、イタリアンやフレンチのランチには行かなくなりました(物理的にフレンチとかが無いのもありますが笑)。
同年代の地元の友達と飲み会をすると、かかる金額が高くて辛く感じるようになりました。
朝は菓子パンを食べていたのを6枚で80円くらいの食パンに変えました。
カフェめぐりが趣味だったんですが、この仕事に就いてからはほとんどしていません。
好きなバンドのCDも買えてません。
少~しずつ、少~~しずつ、贅沢ができなくなった感じです。でもその分、どうやったらお金をかけないで生きていけるかを真剣に考えるようになった気もします。
本当だったら、朝はトーストと目玉焼き、ウインナー、サラダに、私の大好きな成分無調整で乳脂肪分が高い牛乳を飲んで、デザートにヨーグルトにシリアルを少し入れたのを食べながら落としたコーヒーを飲みながら新聞を読む…という理想があるんですが。
この理想ってそ~~んなに贅沢だとも思わないんですが。
でも、できないんですよね。
なんだったら最近は牛乳も安い低脂肪牛乳を飲んでたりしますよ。
こういう、ちょっとした贅沢ができなくなりました。
これが私の置かれていた状況での、月収16万での生活です。
もちろんきちんと貯金してからのこの給料の方や、私のように行き当たりばったり生活をしていない方はきっともっと余裕があるはずです。
私は結構、お財布にお金を入れておいたらいつの間にかなくなっているタイプの人間なので笑、あまり参考にはならないかもしれませんが。
ただひとつ言えることは
この状況で家賃がかかったら間違いなく何かしらの支払いができなくなる…!!!
なんと私のいる町の民間のアパートの家賃は…5万円前後。6万とか7万とかもあります。北海道の田舎でですよ!?!?信じられない…。
なんで家賃が高いのかは今回は置いておいて、とにかくそんなん払えるわけがありません。
私は今年度で協力隊の仕事は終わります。そうなると、来年からは自分で家賃も支払う必要がありますよね。この収支を見ると本当に不安…というか、無理かも?とすら思っています。
でも多分、まだ切り詰められる場所はあるんです!!!
まだまだ甘いぜ自分!!!!!
優雅な朝食はまだまだ食べられそうにありませんが、母上様、私はなんとかこの地で自分で稼いだお金でギリギリやっています…!!笑
ということで未来への不安を若干残しつつ。
このお財布事情が誰かの役に立つことを祈っています笑。
…まぁほとんど役に立たないでしょうけどね☆
以上、おやすみなさーい♪